最大ドローダウンとは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
バックテストの結果を見るとき、勝率や利益額より先にMDDを確認するようになった。
「このストラテジー、最悪どこまで減るか」を知らないまま運用するのは、どれだけ下まで掘れるか確認しないまま穴を掘り続けるようなものだ。
MDDは「どれだけ耐えられるか」を示す数字だ。
意味・読み方
読み方:さいだいどろーだうん
簡単に言うと:ある期間の中で資産が最も大きく減ったときの落ち込み幅のこと。
もう少し詳しく:最大ドローダウン(MDD / Maximum Drawdown)は、資産曲線の中で「直近の最高値からその後の最安値までの落ち込み幅」のうち、最も大きかったものを指す。
パーセントまたは金額で表され、トレードシステムやEAのリスクを評価する指標として使われる。
「このストラテジーは最悪何%まで資産が減る可能性があるか」を示す数字で、許容できるMDDを超えるシステムは、精神的に運用を続けられない。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| MDD | Maximum Drawdownの略称 |
| 最大損失幅 | 同義の表現 |
| ドローダウン | MDDの前提となる概念(最高値からの落ち込み)全般 |
計算の考え方
ドローダウン = 直近の資産ピーク ÷ 現在の資産額 × 100 − 100(%)
最大ドローダウン = その期間内で最も大きいドローダウン
たとえば100万円あった口座が80万円まで落ちたなら、ドローダウンは20%。
その後100万円に回復して、また90万円まで落ちたなら、そのドローダウンは10%。
最大ドローダウンは20%となる。
MDDをどう使うか
シナリオテスト:「MDDが30%のストラテジーを100万円で運用したとき、最悪30万円減る状況に精神的・資金的に耐えられるか」を事前に考える。
比較:勝率が高くてもMDDが大きいシステムは、連敗時に資産が大きく減る。
MDD10%のシステムとMDD40%のシステムでは、同じ年利でもリスクが全く違う。
ロット調整の基準:MDDが許容範囲を超えないようにロットを調整する。
たとえば「MDDを10%以下に収めるロットはいくらか」を計算から決める方法。
MDDとリカバリーファクター
MDD回復の観点から使われる指標にリカバリーファクター(Recovery Factor)がある。
リカバリーファクター = 純利益 ÷ 最大ドローダウン
この値が高いほど、ドローダウンに対して得た利益が大きい優秀なシステムと言える。
よくある誤解・勘違い
「バックテストでMDD10%だから安全」と思って運用したら、フォワードでMDDが30%を超えた。
バックテストのMDDは「過去のデータでの最悪値」であって、未来での最悪値の保証ではない。
フォワードでは過去に含まれなかった相場環境(特定のトレンドの強さ・ボラティリティ)にさらされて、MDDが大きく膨らむことがある。
バックテストのMDDを「現実では2〜3倍になり得る」と想定してロットを設定するようになってから、想定外のドローダウンで精神的に崩れることが減った。


