現在、自分でFX検証ソフトを作成しています。
そもそも、なぜこんなソフトを作ることになったのか。
その経緯や理由を、自分自身の記録として残しておきたくて今回この記事を書くことにしました。
そもそも私はプログラマーでも何でもありません。
それでもこのソフトを作り始めたのは、既存の検証ソフトでは私がやりたい検証ができず、「こんな機能があればいいのに」と思うことが増えていったからです。
その始まりが、Forex Tester(通称FT6)でした。
Forex Testerとの出会い
FT6は本当に良いソフトです。
実際、自分もかなりお世話になりました。
裁量トレーダー向けの検証ソフトとしては完成度も高く、多くの人が使っている理由もよく分かります。
ただ、使い込んでいくうちに少しずつ不満も見えてきました。
最初は、
「FT6最高やん!」
そう思っていました。
でも100回、200回、500回と検証を繰り返していくうちに、同じことを何度も思うようになったんです。
FT6を使って感じた4つの不満
不満①動作が重い
最初に気になったのは動作の重さです。
テンプレートを保存してチャートを開くたびに待たされる。
インジケーターの設定を少しいじるだけでも読み込みに時間がかかる。
一回だけなら数秒の話です。
でも検証というのは何百回、何千回と繰り返す作業です。
「よし、検証しよう。」
そう思った瞬間に毎回待たされる。
この小さなストレスが積み重なっていくのが、想像以上に大きかったんです。
不満②インジケーターの整合性
次に大きかったのが、普段使っている環境を再現できないことでした。
私はMT4やMT5でオリジナルのインジケーターを使っています。
しかし、そのままForex Testerで使うことはできません。
FT6にはMT4インジケーターをコンバート(変換)する機能があります。
ところが、これが自分の環境では実用レベルとは言えませんでした。
正直に言うと、
「本当に使い物にならない。」
そう感じました。
比較的シンプルなインジケーターでも思うように変換できず、結局はローソク足を見ながら自分で判断するしかありません。
でも、そもそもインジケーターは、その判断を効率化するためのものです。
だったら、
「そもそもForex Testerで検証する意味はあるのか?」
そんな疑問を感じるようになりました。
検証環境と実際のトレード環境は、できるだけ同じにしたかったんです。
DLLを作って対応することも考えました。
でも、
「そこまで苦労して、さらに動作の重いFT6を使い続ける意味はあるのか?」
そう考えた時点で、自分の中では答えが出ていました。
不満③ヒストリカルデータ
ヒストリカルデータにも少し不満がありました。
データのダウンロード自体は待つだけなので、そこまで問題ではありません。
ただ、より精度の高いティックデータは有料です。
最初に一度だけ契約して環境を整えました。
しかし、その後PCがクラッシュ。
苦労して準備したデータはすべて消えました。
バックアップ?
なにそれ?美味しいの?
当時は本気でそんな状態でした(笑)
また有料データを購入して、もう一度同じことを繰り返す。
そう考えたとき、
「この仕組みに依存し続けるのは違うな。」
そう思ったんです。
他の検証ソフトも検討した
もちろん、他の検証ソフトも調べました。
ただ、結局どのソフトも搭載している機能は大きく変わりません。
ソフトが違うだけで、自分が本当に欲しい機能はありませんでした。
例えば、
- エントリーや決済時のスクリーンショットを自動保存したい
- 手法ごとに成績を分析したい
- AIにトレード履歴を分析してもらいたい
- ルールを守れたかを数値で管理したい
こういう機能です。
本当に欲しかったのは検証ソフトではなかった
ここでようやく気付きました。
自分が欲しかったのは、
「もっと良い検証ソフト」ではなかった。
欲しかったのは、
自分の検証スタイルに合った環境だったんです。
市販の検証ソフトに自分が合わせるのではなく、
自分がやりたいことを実現できるソフトが欲しかった。
そして、ある日ふと思いました。
「もうこれ、自分で作ったほうがいいんじゃね?」
だったら作るしかない
そこからは、もう取り憑かれたように開発を始めました。
今振り返ると、
これは「牛乳が欲しいから牛を飼う」ようなものだったと思います。
とんでもなく遠回りです。
でも、その遠回りをしたからこそ、自分が本当に欲しかった検証環境を少しずつ形にすることができました。
このシリーズでは、そんな検証ソフトが生まれた経緯や、開発の裏側、実際にどんな機能を作ってきたのかを、包み隠さず書いていこうと思います。



