ZigZagとは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
チャートにジグザグの線が引かれていて、安値と高値だけをつないでスッキリ見せてくれるインジケーターがある。
これがZigZagだ。
「未来を予測する」タイプのインジケーターではないのに、なぜか分析でよく使われる、不思議な立ち位置の指標。
意味・読み方
読み方:じぐざぐ(ZigZagインジケーター)
簡単に言うと:チャートの細かい上下動を無視して、大きな高値と安値だけを直線で結んで表示するインジケーター。
もう少し詳しく:ZigZagは、設定した割合(または値幅)以上の値動きがあった場合にのみ、その高値・安値を結んでジグザグの線を描画するインジケーター。
小さなノイズ的な値動きを除外し、相場の大きな波(スイング)の形をシンプルに可視化することを目的としている。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| ZigZagインジケーター | 正式名称に近い呼び方 |
| ジグザグライン | 見た目から来る呼び方 |
計算式・パラメータ
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| Depth(深さ) | 高値・安値を探索する際の最小ローソク足数 |
| Deviation(偏差) | 線を引くために必要な、直前の高値・安値からの最小変動率(%) |
| Backstep | 直前のピークと近すぎる新たなピークを無視するための設定 |
ZigZagの計算で最も重要なのは「Deviation(偏差)」のパラメータだ。
これは「最低でもこれくらいの値動きがないと、線を引き直さない」という基準になっている。
なぜこのような仕組みになっているかというと、ZigZagの目的が「価格の全ての上下動を表現すること」ではなく、「ノイズを除いた、意味のある大きな波だけを抽出すること」にあるからだ。
もしDeviationの設定がなければ、ZigZagは1ティックごとに方向を変えてしまい、ただの価格チャートと変わらなくなってしまう。
「どれくらいの値動きから、それを”意味のある波”とみなすか」という、開発者(トレーダー)の相場観そのものが、このパラメータに反映されていると言える。
もう一つ面白いのは、ZigZagが「未来を予測しない」インジケーターであるという点だ。
新しい高値・安値ができると、直前まで描かれていたジグザグの線の形が、後から変わってしまうことがある(リペイントと呼ばれる現象)。
これは欠点として語られることが多いが、見方を変えれば「過去の波の形を、後から整理して見せてくれるツール」として設計されているとも言える。
リアルタイムのシグナルとして使うのではなく、「過去の波の付け方のパターン」を分析するための補助線として使うのが、本来の設計意図に近い使い方なのかもしれない。
実践での使い方
ZigZagは単体でエントリーシグナルとして使うことは少なく、他の分析と組み合わせる「下準備」としての役割が大きい。
代表的なのは、エリオット波動のカウントとの組み合わせだ。
波の数を目視で数えるのは大変だが、ZigZagで大きな波の形をあらかじめ可視化しておくことで、波のカウントがしやすくなる。
また、スイングハイ・スイングローを自動で表示してくれるツールとしても使われる。
手動でチャートに高値・安値の印をつける代わりに、ZigZagの折れ点をそのままスイングハイ・スイングローの目印として活用するイメージだ。
よくある誤解・勘違い
僕がZigZagを初めて使ったとき、表示されているジグザグの線を見て「これがエントリーポイントを示してくれるサインなんだ!」と勘違いしたことがある。
一番右側の折れ点(つまり”現在”)で逆方向にエントリーしようとしたが、その後にもう一段同じ方向に伸びてしまい、ZigZagの線自体も後から書き直されてしまった。
リアルタイムで見ているZigZagの「一番右端」は、実は確定していない、これから変わる可能性がある部分だということを理解していなかった。
ZigZagは「過去の波の形を整理するツール」であり、「未来の波の終わりを予測するツール」ではない、という前提を持っておくことが重要だと痛感した出来事だった。
関連用語
- スイングハイ
- スイングロー
- エリオット波動


