ジグザグで山と谷を整理する方法
初心者ロードマップで、ロングショート戦略を見分けるために、「山(高値)」と「谷(安値)」に注目する、という話をしました。前回は、その「節目」を、サポート・レジスタンスという形で見る方法を紹介しました。
今回は、この「山」と「谷」を、もっと視覚的に分かりやすく整理してくれる、「ジグザグ」というインジケーターについて見ていきます。
ジグザグって、結局なに?
ジグザグは、チャートの上に表示できるインジケーターの一つで、価格の「山」と「谷」を、線でつないで表示してくれるものです。
ロウソク足だけを見ていると、細かい上下動が多くて、「どこが本当の山で、どこが本当の谷なのか」が、分かりにくいことがあります。ジグザグは、ある程度の大きさの動きだけを拾って、線で結ぶことで、「大きな流れとしての、山と谷」を、視覚的に分かりやすく示してくれます。
たとえ話で考えてみましょう
これも、たとえ話で考えてみます。
山登りで、ふもとから山頂までの道のりを、写真に撮ったとします。実際の道は、細かい起伏がたくさんあって、ジグザグに曲がりくねっています。
でも、「大きな目線」で見ると、「ふもとから、3つの大きな登り下りを経て、山頂に着いた」というように、大きな起伏だけを取り出して説明することができますよね。
ジグザグインジケーターは、チャートの細かい起伏の中から、「大きな起伏」だけを取り出して、線で示してくれる、というイメージです。
MT5でジグザグを表示してみましょう
実際に、MT5でジグザグを表示してみましょう。
- チャート画面を開く
- メニューから「インジケーター」を選ぶ
- 「ZigZag」を選択する
- 設定画面が出てくるので、デフォルトの設定でOKを押す
- チャート上に、山と谷をつないだ、ジグザグの線が表示される
最初は、デフォルトの設定のまま、表示してみるだけで十分です。「あ、こうやって、大きな山と谷を結んでくれるんだ」という感覚を、まず確認してみてください。
ジグザグで、トレンドを再確認する
初心者ロードマップでは、「山が前の山より高いか、安値が前の安値より高いか」を見ることで、トレンドを判断する、という方法を紹介しました。
ジグザグを使うと、この「山」と「谷」が、線によって、より明確に示されるので、トレンドの判断がしやすくなります。
ロウソク足だけで判断するよりも、ジグザグの線を見ることで、「視覚的にパッと」判断しやすくなる、という人も多いです。
ジグザグと、サポート・レジスタンスを組み合わせる
前回紹介した、サポート・レジスタンスのラインを引くときも、ジグザグが役に立ちます。
ジグザグが示す「山」や「谷」のポイントは、まさに「価格が反応した場所」です。これらのポイントが、過去に何度も近い価格帯で現れている場合、その価格帯は、サポート・レジスタンスとして、より意識されやすい場所だと考えられます。
ジグザグの山・谷のポイントを目印にしながら、水平線を引いていくと、サポート・レジスタンスを見つける作業も、よりスムーズになります。
ジグザグは「未来」を示すものではない
ここで、一つ大事な注意点があります。
ジグザグは、「過去の価格の動きを、後から整理して表示する」インジケーターです。つまり、「これから、ジグザグの線が、こう動きます」ということを、事前に教えてくれるものではありません。
実際にチャートを動かしてみると、一番右側(最新)のジグザグの線が、価格の動きに合わせて、後から伸びたり、形が変わったりすることがあります。これは、ジグザグが「確定した過去の動き」を整理する仕組みだからです。
「ジグザグの線を見て、次の動きを予測する」という使い方ではなく、「ジグザグの線を見て、過去の山と谷を整理し、今の環境認識に役立てる」という使い方が、基本になります。
設定を変えると、表示される山・谷の大きさが変わる
ジグザグには、「どれくらいの大きさの動きを、山・谷として拾うか」という設定があります。
- 設定の値を小さくする → 小さな動きも、山・谷として表示される(線がたくさん表示される)
- 設定の値を大きくする → 大きな動きだけが、山・谷として表示される(線が少なくなる)
これは、初心者ロードマップで紹介した「時間軸」の話と、少し似ています。「どれくらいの大きさの流れを見たいか」によって、設定を調整することができます。
最初は、いくつか設定を変えてみて、表示される線の数や形が、どう変わるかを観察してみるのがおすすめです。
まとめ
今回は、ジグザグというインジケーターを使って、山と谷を整理する方法について見てきました。
ジグザグは、価格の大きな起伏を、視覚的に分かりやすく示してくれるもので、トレンドの判断や、サポート・レジスタンスを見つける作業を、よりスムーズにしてくれます。ただし、これは「過去を整理するもの」であり、「未来を予測するもの」ではない、という点は、覚えておいてください。
これで「テクニカルを深める」カテゴリが終わりました。次のカテゴリでは、ここまで学んできた考え方を、実際にどう検証していくか、という話に進んでいきます。


