移動平均線の組み合わせ方(GC/DC・パーフェクトオーダー)
初心者ロードマップで、 LINK0 の基本について見てきました。「傾き」を見ることで、トレンドの方向がなんとなく分かるようになる、という話でしたね。
今回は、その移動平均線を「複数組み合わせる」ことで、もう少し詳しい情報を読み取る方法について見ていきます。出てくるのは、「ゴールデンクロス」「デッドクロス」「パーフェクトオーダー」という言葉です。
おさらい:移動平均線は、複数表示できる
初心者ロードマップでも軽く触れましたが、移動平均線は、期間の違うものを、複数同時に表示することができます。
たとえば、
- 短期線:25日移動平均線(動きが速い)
- 長期線:75日移動平均線(動きがゆっくり)
この2本を表示すると、「最近の勢い(短期線)」と、「これまでの平均的な流れ(長期線)」を、同時に見ることができます。
ゴールデンクロスとは
短期線が、長期線を「下から上」に突き抜けることを、「ゴールデンクロス」と呼びます。
これは、「最近の勢いが、これまでの平均よりも強くなってきた」というサインとして見られることが多く、「これから上昇していくかもしれない」という見方の、一つの手がかりになります。
デッドクロスとは
逆に、短期線が、長期線を「上から下」に突き抜けることを、「デッドクロス」と呼びます。
これは、「最近の勢いが、これまでの平均よりも弱くなってきた」というサインとして見られ、「これから下降していくかもしれない」という見方の、手がかりになります。
クロスだけで判断しない、という視点
ここで、一つ大切な視点をお伝えします。
ゴールデンクロスやデッドクロスは、よく知られた言葉なので、「これが出たら、すぐにエントリー」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
ですが、実際には、ゴールデンクロスが出た後、そのまま大きく上昇せず、すぐに価格が下がってしまう、という場面も、よくあります。
これは、前のカテゴリで紹介した「環境認識」と組み合わせて考えると、理由が見えてきます。たとえば、「全体としては下降トレンドが続いている中で、一時的にゴールデンクロスが出た」という場面では、そのクロスが、その後の大きな上昇につながらないことも多いんです。
クロスは、「一つの手がかり」として捉え、環境認識やMTF分析と合わせて見ていくことが大切です。
パーフェクトオーダーとは
もう一つ、複数の移動平均線を組み合わせたときに見られる状態として、「パーフェクトオーダー」があります。
これは、短期線・中期線・長期線という、3本(またはそれ以上)の移動平均線が、きれいに順番に並んでいる状態のことです。
上昇トレンドの場合、
- 一番上に短期線
- その下に中期線
- 一番下に長期線
という並びになり、さらに、それぞれの線も右上がりになっている状態が、「上昇のパーフェクトオーダー」と呼ばれます(下降の場合は、この並びが逆になります)。
パーフェクトオーダーが示していること
パーフェクトオーダーは、「直近の勢い」「中期的な勢い」「長期的な勢い」が、すべて同じ方向に揃っている状態を表しています。
たとえば、3人の人が、それぞれ「最近の様子」「ここ1ヶ月の様子」「ここ半年の様子」を見て、全員が「上向きですね」と言っている状態、というイメージです。3人の意見が揃っているときは、その方向性に対する「確からしさ」が、比較的高い、と見ることができます。
逆に、線がバラバラに絡み合っている状態のときは、「短期的には上向き、長期的には下向き」というように、見方によって判断が分かれやすい、方向感の定まりにくい状態だと考えられます。
実際にチャートで確認してみましょう
MT5で、移動平均線を3本表示して、実際に確認してみましょう。
- 期間の異なる移動平均線を、3本表示する(例:短期・中期・長期)
- チャートをさかのぼって、3本の線が、きれいに並んでいる場面を探す
- その場面の前後で、価格がどう動いているかを観察する
- 逆に、3本の線が絡み合っている場面も探して、価格の動きを観察する
「線が揃っているとき」と「線が絡み合っているとき」で、その後の値動きの「素直さ」に、どんな違いがあるかを、何度か見比べてみてください。
ルールに、移動平均線の組み合わせを加える
これまで作成してきた、自分のトレードルールに、今回の内容を加えるとしたら、たとえばこんな形になります。
「上位時間軸で、移動平均線がパーフェクトオーダーの状態であることを確認する。その状態のとき、中位・下位時間軸でのエントリー根拠を、より積極的に採用する」
このように、「移動平均線の並び」を、環境認識の一つの要素として、ルールに組み込んでいくことができます。
まとめ
今回は、移動平均線を複数組み合わせる、ゴールデンクロス・デッドクロス・パーフェクトオーダーについて見てきました。
クロスは、「一つの手がかり」として、環境認識と合わせて見ること。パーフェクトオーダーは、「複数の時間的な視点が、同じ方向に揃っている状態」として、方向性の確からしさを見るのに使えること。これらを、実際のチャートで確認しながら、感覚をつかんでいってください。
次回は、もう一つの重要な視点、「サポート・レジスタンス」の引き方について見ていきましょう。


