チャールズ・ダウとは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
「ダウ理論」という言葉はトレーダーなら誰でも聞いたことがある。
でもその言葉を生み出した人物のことを知っている人は意外と少ない。
チャールズ・ダウ——彼なしに現代のテクニカル分析は存在しなかったといっても過言ではない。
意味・読み方
読み方:チャールズ・ダウ
簡単に言うと:ウォール・ストリート・ジャーナルを創刊し、dow-theory(ダウ理論)の基礎を築いたアメリカのジャーナリスト・相場分析家
もう少し詳しく:Charles Henry Dow(1851〜1902)。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の創刊者のひとりであり、ダウ・ジョーンズ社の共同設立者。
1882年頃から株式市場の動向を分析する社説を書き続け、その中で市場の動きに関する考察を展開した。
彼の死後、その著述をまとめたものがダウ理論として体系化された。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| Charles Dow | 英語表記 |
| ダウ理論創始者 | 最もよく知られた肩書き |
| WSJ創刊者 | ウォール・ストリート・ジャーナル創刊における肩書き |
ジャーナリストが相場分析を変えた
ダウはもともと金融専門のジャーナリストだった。
彼が相場について書いた社説は、株価の動向を系統立てて分析しようとする、当時としては革新的なアプローチだった。
彼が提示した概念のうち、今も生きているものを挙げると:
トレンドには3段階ある(一次・二次・三次トレンド)
長期の大きなトレンド(一次)の中に、一時的な反転(二次)があり、その中に日々の細かい動き(三次)がある、という階層構造の考え方。
現代の時間軸分析の原型だ。
market-structure(マーケットストラクチャー)の定義
上昇トレンドは「高値と安値が共に切り上がる」、下降トレンドは「高値と安値が共に切り下がる」という、今やトレーダーの常識となっている定義もダウの思想から来ている。
相場は生活と経済全体を反映する
「工業株と鉄道株は互いに確認し合う」という彼の相互確認理論は、後のインターマーケット分析の萌芽でもある。
彼が書いたこと、書かなかったこと
重要な事実として、ダウ自身は「ダウ理論」を一冊の書物としてまとめていない。
彼が書いたのはWSJの社説だった。
彼の死後、同僚のウィリアム・ハミルトンや後の研究者ロバート・レアが著述を再構築し「ダウ理論」として体系化した。
つまりダウ理論は「ダウが体系化したもの」ではなく「ダウの思想を後人が体系化したもの」だ。
この事実を知ると、ダウ理論への向き合い方が少し変わる気がする。
よくある誤解・勘違い
「ダウ理論は古い」という言説を聞いて、最初は軽く見ていた時期があった。
でも自分のトレードロジックを言語化しようとしたとき、行き着いたのがダウの定義する「高値・安値の切り上がり」だった。
どれだけ新しいインジケーターが生まれても、「相場が上がっている」という判断基準の骨格はダウが残したものだ。
120年前のジャーナリストの洞察が今も通用しているという事実は、相場の本質に人間心理が変わらないことの証拠だと思っている。
関連用語
- dow-theory(ダウ理論):ダウの思想を後人が体系化したトレンド分析の基礎理論
- trend-definition(トレンドの定義):ダウが定義した「高値・安値で判断するトレンド」の概念
- market-structure(マーケットストラクチャー):ダウのトレンド定義を現代的に発展させた概念


