サポート・レジスタンスの引き方を初心者向けに解説
前回、 LINK0 を複数組み合わせる方法について見てきました。今回は、もう一つの大切な視点、「サポート・レジスタンス」について見ていきます。
「環境認識」のところで少し触れた「節目」、覚えていますか?今回は、その「節目」を、実際にチャート上で見つけて、線を引いていく方法を、一緒に確認していきましょう。
サポートライン・レジスタンスラインって、なに?
サポートラインとレジスタンスラインは、どちらも「価格が、何度も反応している価格帯」を表す線です。
- サポートライン:価格が下がってきたときに、何度も「止まったり、反発したりしている」価格帯
- レジスタンスライン:価格が上がってきたときに、何度も「止まったり、跳ね返されたりしている」価格帯
サポートは「支える」、レジスタンスは「抵抗」という意味です。下から見たときに「支えてくれる床」のような価格帯がサポート、上から見たときに「天井」のように感じる価格帯がレジスタンス、というイメージです。
なぜ、同じ価格帯で、何度も反応するの?
「なぜ、特定の価格帯で、価格が何度も反応するの?」というのは、自然な疑問です。
これは、「多くの人が、その価格帯を意識している」ということと関係しています。
たとえば、過去にその価格で「買った人」と「売った人」が多くいたとします。価格が再びその価格帯に近づいてくると、
- 過去にその価格で買った人が、「ここまで戻ってきたなら、また買おう」と考える
- 過去にその価格で売った人が、「ここまで戻ってきたなら、また売ろう」と考える
このように、「多くの人が、同じような行動を取りやすい価格帯」ができることで、その価格帯で、価格の反応が起きやすくなる、と考えられています。
サポート・レジスタンスを、実際に探してみましょう
実際に、MT5のチャートで、サポート・レジスタンスを探してみましょう。
- H4やD1のチャートを開く
- チャートをさかのぼって、「価格が、ある水平な価格帯で、何度も止まっているように見える場所」を探す
- その価格帯に、水平線を引いてみる
最初は、「ここかな?」と思う場所に、いくつか線を引いてみてください。完璧な場所を、最初から見つけられる必要はありません。
「何度反応しているか」に注目する
線を引いてみたら、その価格帯で、価格が「何度反応しているか」を数えてみましょう。
- 1回しか反応していない → まだ、その価格帯が「節目」かどうかは、判断しにくい
- 2回、3回と、繰り返し反応している → その価格帯が、多くの人に意識されている可能性が高い
反応している回数が多いほど、その価格帯は、「より多くの人が意識している節目」である可能性が高くなる、と考えることができます。
サポートとレジスタンスは、入れ替わることがある
ここで、面白い話を一つ。
過去にレジスタンス(天井)として機能していた価格帯が、その後、価格がその価格帯を超えて上昇したあと、今度はサポート(支え)として機能するようになる、ということがあります。
これは、「以前、その価格帯で売っていた人たちの中に、『あのとき売ったのは早すぎたかも』と感じる人が出てくる」ということと関係していると考えられています。価格が再びその価格帯に近づいてきたとき、「もう一度、ここで買っておこう」という行動につながりやすい、というわけです。
これも、最初から完全に理解する必要はありませんが、「一度意識された価格帯は、その後も意識され続けることがある」という感覚を持っておくと、チャートを見るときの視点が、少し広がります。
エントリーの根拠として、どう使う?
サポート・レジスタンスは、これまで紹介してきたMTF分析やエントリーの考え方と、組み合わせて使うことができます。
たとえば、
- 上位時間軸で、上昇トレンドであることを確認する(環境認識)
- 価格が、一時的に下がって、過去に何度も反応しているサポートラインの近くまで来ていることを確認する
- そのサポートラインの近くで、下位時間軸で、再び上昇方向に動き出すサインを探す
このように、「トレンドの方向」と「節目の位置」を組み合わせることで、「どのあたりで、エントリーの根拠が生まれやすいか」を、より具体的に考えられるようになります。
ラインは「ピンポイント」ではなく「ゾーン」として見る
最後に、一つ補足です。
サポート・レジスタンスのラインは、1本の細い線として引きますが、実際の価格の反応は、その線の「ぴったり」ではなく、線の少し上や下で起きることもよくあります。
最初は、「この値段ピッタリで反応するはず」と考えるのではなく、「この価格帯のあたりで、何かしらの反応が出やすいかもしれない」という、少し幅を持った「ゾーン」として見ることをおすすめします。
まとめ
今回は、サポート・レジスタンスの引き方について見てきました。
サポート・レジスタンスは、「多くの人が意識している価格帯」を表す線で、反応している回数が多いほど、節目としての意識が強いと考えられます。これを、トレンドの方向や、MTF分析と組み合わせることで、エントリーの根拠が、より具体的になっていきます。
次回は、トレンドの「山」と「谷」を、より視覚的に整理するための、「ジグザグ」という考え方について見ていきましょう。


