スクイーズとは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
静かな相場ほど怖いものはない——ボラがなくてつまらないと思っていたら、突然バンドが広がって急騰・急落。
スクイーズはその「静寂の前触れ」を読むための概念だ。
意味・読み方
読み方:すくいーず
簡単に言うと:ボリンジャーバンドの幅が極端に狭まった状態。
もう少し詳しく:ボリンジャーバンドのアッパーバンドとロウアーバンドが収縮し、価格の変動幅(ボラティリティ)が著しく低下している状態を指す。
相場が方向感をなくしてレンジに入ったときに発生しやすく、スクイーズの後には大きなブレイクアウトが来ることが多いとされる。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| バンド収縮 | バンドが物理的に狭まっている状態の描写 |
| ボラ低下 | ボラティリティが落ちていることへの言及 |
| BBスクイーズ | Bollinger Band Squeezeの略。インジ名にもなっている |
| コンプレッション | Compression。海外トレーダーが使う類似表現 |
計算式と設計の背景
ボリンジャーバンドの基本構造:
| 要素 | 計算式 |
|---|---|
| 中央線(ミドルバンド) | 終値の単純移動平均(一般的に20期間) |
| アッパーバンド | 中央線 + 標準偏差 × σ(一般的に2) |
| ロウアーバンド | 中央線 − 標準偏差 × σ(一般的に2) |
| バンド幅(BBW) | (アッパー − ロウアー) ÷ 中央線 |
スクイーズとはこのBBWが極端に小さくなった状態を指す。
ジョン・ボリンジャーがσ=2にした理由
標準偏差2σの範囲には、正規分布に従えば全データの約95.4%が収まる。
つまりバンドの外に価格が出ること自体が「統計的に稀なこと」として設計されている。
スクイーズはその稀な動きが「起きる前の圧縮状態」——バンドが狭まるほど、次の爆発のエネルギーが溜まっていると解釈する根拠はここにある。
20期間という数字について
20という期間は1ヶ月の取引日数に近い。
月足1本分の値動きを平均するという設計思想が背景にある。
スクイーズを読むときも「月単位での相場の膠着」として見ると使い方が整理しやすい。
標準偏差が「過去の変動の記憶」を持つということ
標準偏差は過去の価格のばらつきを計算するため、バンドは常に「今の価格」ではなく「過去の値動きの平均的な荒さ」を反映している。
スクイーズは過去が穏やかだったことを示しているに過ぎず、次の動きの方向を教えてくれるわけではない。
方向判断は別のロジックで行う必要がある。
スクイーズの使い方
スクイーズ単体は「準備完了」のシグナルであって、エントリーシグナルではない。
セットアップの流れ
- BBWが直近で最も低い水準に達している(スクイーズ確認)
- 他の根拠(トレンド方向、サポレジ、ローソク足パターン)でブレイク方向を予測
- バンドが拡張し始めたタイミングでエントリー検討
よくある誤解・勘違い
「スクイーズが来た=もうすぐ動く」は合っているが、「どっちに動くか」はスクイーズだけでは絶対にわからない。
これを勘違いして何度もやらかした。
スクイーズを確認して「そろそろ上に来る」と決め打ちでロングしたら、盛大に下に抜けた。
スクイーズはどちらにも等確率で動く可能性がある。
むしろ「スクイーズしているときほどポジションを持たない」が正解に近い。
ブレイクしてから乗るか、ブレイクした方向を追いかける戦略のほうが損失コントロールがしやすかった。
スクイーズ中の値動きの小ささに「安全そう」と感じてしまうのがトラップだった。


