チャートを開くと、赤・緑・白・黒などの四角い棒がずらっと並んでいる——あれがローソク足だ。
その中で「この期間は価格が上がりましたよ」と教えてくれるのが陽線。
チャート分析はここから始まると言っていいくらい、一番最初に覚える基本の用語だ。
意味・読み方
読み方: ようせん
簡単に言うと:
始まりの値段(始値)より、終わりの値段(終値)のほうが高いローソク足のこと。
「この期間は価格が上がって終わりましたよ」という印だ。
もう少し詳しく:
ローソク足の実体(太い部分)が白・緑・赤など(色はチャートソフトの設定によって違う)で表示され、始値が実体の下端、終値が実体の上端になる。
実体が大きいほど買いの勢いが強かったことを意味し、特に大きなものは大陽線と呼ばれて強い上昇圧力のサインとされる。
上ヒゲ・下ヒゲが付いていれば、その期間中に「いったんどこまで高値・安値を試して、最終的にどこで引けたか」という値動きの中身まで読み取ることができる。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| 白ローソク | 陽線の別称。白で表示される場合に使われる |
| 上昇足 | 価格が上昇したことを強調した言い方 |
| 大陽線 | 実体が非常に大きい陽線。強い買い圧力のサイン |
| 陰線 | 陽線の逆。始値より終値が低い下降を示すローソク足 |
どんな場面で出てくる?
1. チャートの基本読みとして
上昇トレンドでは陽線が連続して出ることが多く、陽線と陰線の並び方・大きさから相場の勢いを読むのがチャート分析の第一歩になる。
大陽線が出れば「強い買い圧力が入った」サイン。
陽線が3本続く三白(白三兵)のような並びは、上昇の勢いを示すパターンとして古くから知られている。
2. ローソク足パターンの判断
陽線と陰線の組み合わせで、包み線・ハラミ線などさまざまなパターンが定義される。
安値からヒゲなしで始まる陽線はベルトホールド(寄付坊主)と呼ばれ、強い買い転換のサインとされる。
つまり陽線は、単体で見るだけでなく「前後の足との関係」で意味が深まる。
3. ローソク足の確定を待つ判断
「ローソク足が確定した」とは、その時間軸の期間が終わって終値が決まり、陽線か陰線かが確定した瞬間のこと。
動いている最中の足は最後の一瞬で色が変わることがあるので、「陽線確定を確認してからエントリーする」という判断基準を持つトレーダーは多い。
よくある誤解・勘違い
陽線が続いたからと言ってそれが上昇トレンドとは限らない
陽線は「その期間が上昇で終わった」という過去の事実を示すだけで、次の期間も上がる保証はどこにもない。
長い上ヒゲを付けた陽線(流れ星に近い形)のように、むしろ天井を示唆するケースだってある。
大陽線を見て「これは乗るしかない」と飛びついたら、そこがちょうど天井だった。
勢いよく伸びた足ほど、その後の反動も大きい。
「陽線が3本続いたからトレンド発生だ」と思い込んでエントリーしたらダマシで、すぐに全部戻されたこともある。
陽線の連続は根拠のひとつにはなるけど、それ単体で飛び乗ると痛い目を見る。


