FXのトレンドの見分け方を初心者向けにやさしく解説
ロウソク足、 LINK0 、移動平均線、そしてpips・ロット・レバレッジの計算。ここまでで、チャートを見るための道具と、お金の感覚が揃いました。
ここからは、いよいよ「実際にどう取引していくか」という話に入っていきます。最初のテーマは「トレンド」です。
「トレンドに乗る」「トレンドに逆らわない」といった言葉を、聞いたことがあるかもしれません。今日は、この「トレンド」を、チャートを見てどうやって見分けるのか、一緒に確認していきましょう。
トレンドって、結局なに?
トレンドとは、「価格が、ある方向に向かって進んでいる状態」のことです。
トレンドには、大きく3つの種類があります。
これは、前にお話しした「移動平均線の傾き」の話と、つながっています。移動平均線が右上がりなら上昇トレンド、右下がりなら下降トレンド、横向きならレンジ、というように、移動平均線はトレンドを見分けるための、一つの手がかりになります。
「山と谷」で見る、トレンドの見分け方
移動平均線以外にも、トレンドを見分ける方法があります。それが、ロウソク足が作る「山(高値)」と「谷(安値)」に注目する方法です。
上昇トレンドの場合
上昇トレンドのときは、チャートの中で、
という形になります。山も谷も、どんどん高い位置に作られていく、というイメージです。
下降トレンドの場合
下降トレンドのときは、逆になります。
- 高値が、前の高値よりも低くなる
- 安値も、前の安値よりも低くなる
山も谷も、どんどん低い位置に作られていく、というイメージです。
レンジの場合
レンジのときは、高値と安値が、だいたい同じくらいの位置で繰り返されます。山の高さも、谷の深さも、似たような範囲に収まっている状態です。
チャートで、実際に山と谷を探してみましょう
ここで、実際にMT4/MT5のチャートを使って、練習してみましょう。
- H4やD1など、大きめの時間軸でチャートを開く
- ロウソク足の並びを見て、「山(一度上がって、そこから下がり始めている場所)」を探す
- 同じように、「谷(一度下がって、そこから上がり始めている場所)」を探す
- いくつかの山と谷を、左から右に向かって順番に見ていく
「最近の山は、前の山より高いかな?低いかな?」「最近の谷は、前の谷より高いかな?低いかな?」と、一つずつ確認していくと、そのチャートが今、上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、レンジなのかが、少しずつ見えてくるはずです。
トレンドラインを引いてみる
山と谷が見えてきたら、それらを線でつないでみるのも、トレンドを把握するのに役立ちます。
- 上昇トレンドのとき:いくつかの「谷」を、下から順に線でつなぐ → 右上がりの線になる
- 下降トレンドのとき:いくつかの「山」を、上から順に線でつなぐ → 右下がりの線になる
この線を「トレンドライン」と呼びます。
MT4/MT5には、チャート上に線を引くための「トレンドライン」を描画するツールがあります。ツールバーや描画メニューから選んで、実際にチャート上の山や谷をつないでみましょう。線を引いてみると、「なんとなく、こっちに向かっているんだな」という方向感が、視覚的にも分かりやすくなります。
なぜ「トレンド」を見分けることが大切なの?
ここで、少し立ち止まって考えてみましょう。なぜ、トレンドを見分けることが大切なのでしょうか。
これは、よく「川の流れ」でたとえられます。
川の流れに沿って泳ぐ(=トレンドの方向に取引する)のと、川の流れに逆らって泳ぐ(=トレンドに逆らって取引する)のとでは、同じ「泳ぐ」という行為でも、必要な力が全然違いますよね。
トレンドの方向を意識して取引することは、「川の流れに乗って進む」ことに近いイメージです。もちろん、流れに逆らう泳ぎ方にも、それなりの考え方や技術はあります。でも、まずは「今、川はどっちに向かって流れているのか」を知っておくことが、最初の一歩になります。
トレンドは、時間軸によって変わることもある
最後に、一つ大事な補足をしておきます。
以前、「時間軸によって、見える景色が変わる」という話をしました。トレンドも同じで、見ている時間軸によって、「上昇トレンドに見えるか、下降トレンドに見えるか」が変わることがあります。
たとえば、D1(1日)で見ると上昇トレンドに見えるけれど、その中のH1(1時間)で見ると、一時的に下降している部分がある、ということは、よくあります。
これは、「大きな上昇トレンドの中に、小さな下降の動きが混ざっている」というイメージです。最初は、「どの時間軸で見たトレンドなのか」を、自分の中で意識しておくと、混乱しにくくなります。
まとめ
今回は、トレンドの見分け方について、移動平均線の傾き、山と谷の高さ、トレンドラインという、3つの視点から見てきました。
トレンドを見分けることは、「今、価格の流れがどっちに向かっているか」を知ることです。これが分かると、この先のエントリーの考え方にも、自然とつながっていきます。
次のステップでは、このトレンドを踏まえた上で、「どこでエントリーするか」という、基本的な考え方について見ていきましょう。
関連用語をチェック
エントリーに関する用語(トレンド、高値、安値、トレンドラインなど)は、下記の用語ハブでまとめて確認できます。


