を表示させていると、線が真ん中の「ゼロ」のラインを横切る瞬間があるのに気づいたことない?「あ、今ちょうど0を超えた」っていうあのタイミング、実はトレーダーの間では結構意識されているポイント。
意味・読み方
読み方:ゼロラインクロス
簡単に言うと:MACDの線が、真ん中にある「ゼロ」のラインを、上から下、または下から上に通り抜けること。
もう少し詳しく:MACDは、2本の移動平均線(短期と長期)の差を使って計算される指標で、その値が「ゼロより上」か「ゼロより下」かによって、現在の短期と長期の移動平均線の位置関係を表している。
MACDの線がゼロラインを下から上に抜けると、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回ったことを意味し、逆にゼロラインを上から下に抜けると、短期が長期を下回ったことを意味する。
このゼロラインを通過するタイミングを「ゼロラインクロス」と呼び、トレンドの転換点を示すサインの一つとして見られることがある。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| MACDゼロクロス | より短い言い方 |
| ゼロクロス | さらに省略した言い方 |
計算の考え方
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| MACD線 | 短期EMA − 長期EMA |
| ゼロライン | MACD線の基準となる「0」の水平線 |
| ゼロラインクロス(上抜け) | MACD線が0より下から上に移動する瞬間 |
| ゼロラインクロス(下抜け) | MACD線が0より上から下に移動する瞬間 |
MACDがなぜ「2本の移動平均線の差」という、ある意味シンプルな計算で設計されているのかというと、「短期と長期、どちらの勢いが強いか」を、1本の線の動きだけで視覚的に表現したい、という意図があったのではないかと感じている。
2本の移動平均線をそれぞれチャート上に表示するだけでも、ゴールデンクロスやデッドクロスといった形で同じような情報は得られるが、その「差」を別のグラフとして取り出すことで、「どれくらいの勢いで差が広がっているか、縮まっているか」までを見やすくしている、という点に、開発者の工夫を感じる。
ゼロラインは、その「差」がプラスかマイナスかの境目、つまり「短期と長期、どちらが上にあるか」が入れ替わる境目を示しているため、移動平均線同士のクロス(ゴールデンクロス・デッドクロス)が起きたタイミングと、ほぼ一致することになる。
MACDのゼロラインクロスは、見方を変えれば「移動平均線のクロスを、MACDというグラフの上で確認している」とも言える。


