分散投資とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
「卵を一つのかごに盛るな」——古い格言だが、今も有効だ。
意味・読み方
読み方:ぶんさんとうし
簡単に言うと:複数の資産・通貨ペア・戦略に分けてリスクを薄める投資方法のこと。
もう少し詳しく:分散投資とは、特定の一つの資産・通貨ペア・市場に資金を集中させず、相関の低い複数の対象に分散することでリスクを低減しようとする手法。
一つが大きく損失を出しても、他が補うことで全体のドローダウンを抑える効果がある。
ポートフォリオ理論(モダン・ポートフォリオ・セオリー)の根幹をなす概念でもある。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| ポートフォリオ分散 | 複数資産を組み合わせるという観点からの言い方 |
| リスク分散 | リスク低減の側面を強調した表現 |
| 卵を一つのかごに盛るな | 古典的な比喩。分散の本質を表している |
FXにおける分散の考え方
① 通貨ペアの分散
ドル円だけでなく、ユーロドル・ポンド円・ゴールドなど複数の通貨ペアに分けてトレードする。
ただし「ドル円とドルストレート」は方向性が連動しやすいため、真の分散にならないことがある。
② 時間軸の分散
デイトレードと中長期ポジションを組み合わせる。
短期の損失を長期ポジションで補うという構造。
③ 戦略の分散
トレンドフォロー系のEAと逆張り系のEAを同時に走らせる。
一方の戦略が機能しない相場環境でも、もう一方がカバーできる可能性がある。
相関に注意した分散
分散で最も重要なのが「相関」の概念だ。
| 相関の種類 | 意味 | 分散効果 |
|---|---|---|
| 正の相関(+1に近い) | 同じ方向に動く | 低い(一緒に上がり一緒に下がる) |
| 無相関(0に近い) | 動きが連動しない | 高い |
| 負の相関(-1に近い) | 逆方向に動く | 最大(片方が下がれば片方が上がる) |
例えばドル円とユーロ円は正の相関が高い。
この2つだけに分散しても、ドル売りのとき両方が下落するため分散効果は限定的だ。
よくある誤解・勘違い
「10通貨ペアに分散すれば安全だ」と信じて、全部ドルストレートを選んだ。
「10種類に分けたから分散した」と思っていた時期がある。
でも選んだのがUSDJPY, EURUSD, GBPUSD, AUDUSD, NZDUSD……全部ドル絡み。
ドル売りの局面で全ポジションが同時に損失になった。
「数を分ける」ことと「リスクを分ける」ことは別だ。
同じ方向に動くものを10個持っても、実質は1つのポジションと変わらない。
分散の効果は「相関の低さ」にある。
関連用語
- ポートフォリオ(portfolio)
- 相関(correlation)
- ドローダウン


