建値移動とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
「建値移動」って聞くと難しそうですが、考え方はすごくシンプルです。
「ある程度プラスになったら、損切りのラインを建値まで持ってくる」という、いわば保険のかけ直しみたいなテクニックです。
意味・読み方
読み方:たてねいどう
簡単に言うと:価格が利益方向に進んだら、損切りのラインを「建値(最初に買った値段)」まで動かしておくこと
もう少し詳しく:ポジションを持った後、価格が利益方向にある程度進んだ時点で、損切り(ストップロス)の設定価格を、最初のエントリー価格である建値まで移動させることを「建値移動」と呼びます。
これにより、その後価格が逆方向に動いて損切りに引っかかったとしても、損失額はゼロ(またはコスト分のみ)に抑えられます。
「これ以上は損をしない状態を作る」というのが、建値移動の基本的な目的です。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| ブレイクイーブン移動 | 建値移動の英語的な表現。「Break Even」は損益ゼロの意味 |
| 損切りラインの引き上げ | 建値移動を含む、より広い操作を指す表現 |
| ストップの調整 | 損切りラインを動かす操作全般を指す口語的な表現 |
使い方
建値移動は、「利益を伸ばしたいけれど、せっかく出ている利益が損失に変わるのは避けたい」という場面で使われます。
例えば、買いでエントリーした後、価格が一定以上上昇したとします。
このタイミングで、損切りラインを最初のエントリー価格(建値)まで上げておくと、その後価格が下落して損切りラインに触れても、損失はゼロで済みます。
一方で、価格がさらに上昇を続ければ、利益はそのまま伸ばすことができます。
「建値移動をしておけば、あとは安心して利益を伸ばせる」という考え方は、トレーリングストップ(価格の動きに合わせて損切りラインを追従させる手法)の、一番シンプルな第一段階として位置づけられることもあります。
よくある誤解・勘違い
「建値移動さえしておけば、もう損をすることはない」と安心しきっていたのが、私の失敗につながりました。
ある時、利益が出ていたポジションの損切りラインを建値まで移動させて、「これで損失リスクはなくなった」と気を抜いてしまいました。
ところがその直後、価格が急激に逆方向へ動き、いわゆるスリッページ(注文した価格と実際に約定する価格のズレ)が発生して、建値より少し不利な価格で決済されてしまいました。
建値移動は「損失をゼロに近づける」ための工夫ですが、「絶対にゼロになる」という保証ではありません。
特に値動きが激しいタイミングでは、設定したラインとは違う価格で約定することがあります。
「建値移動した=もう安心」と思考を止めてしまうのは、少し早すぎたな、と感じました。
関連用語
- 損切り
- トレーリングストップ
- 建値
- ストップロス


