実需とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
「今日は月末で実需の動きが出やすい」みたいな解説を見たことがあるかもしれない。
投機的な動きとは違う、もっと「現実の経済活動」に基づいた為替の動きについての言葉だ。
意味・読み方
読み方:じつじゅ(実需筋)
簡単に言うと:投資や投機が目的ではなく、貿易や事業活動のために、実際に外国のお金が必要で行われる両替のこと。
もう少し詳しく:実需とは、貿易(輸出入)や、海外への投資・事業活動など、実体経済の取引に基づいて発生する、外国為替の需要のこと。
例えば、海外から商品を輸入する企業が、その代金を支払うために、自国の通貨を外国の通貨に両替する場合、これは実需の取引にあたる。
投機(将来の価格変動から利益を得る目的の取引)とは対照的な存在として語られる。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| 実需筋 | 実需に基づく取引を行う参加者を指す表現 |
| 商社の為替需要 | 実需の具体的な例として使われる表現 |
FX市場への影響
外国為替市場全体の取引量を考えると、投機的な目的の取引(FXトレーダーやヘッジファンドなどによる取引)が、実需の取引量を大きく上回っているとされている。
しかし、実需の取引が全く影響を持たないわけではなく、特定のタイミングでは、相場に一定の影響を与えることがあるとされる。
代表的なのが、「月末」のタイミングだ。
多くの企業は、月末に貿易取引の決済(代金の支払い・受け取り)を行うことが多いため、月末には実需に基づく為替の売買が、普段より増える傾向があるとされる。
これが「月末は実需の動きが出やすい」と言われる理由だ。
実需による為替需要は、輸出企業と輸入企業で、方向が逆になることが多い。
例えば、輸出企業は、海外で得た外貨を自国通貨に換える必要があるため、自国通貨を買う方向の需要が生まれる。
逆に、輸入企業は、外国の商品の代金を支払うために、外国通貨を買う(自国通貨を売る)方向の需要が生まれる。
ある国の貿易収支(輸出額と輸入額の差)が、その国の通貨に対する実需の方向性に、ある程度影響を与えるという見方がされることがある。
ただし、実需の動きは、投機的な取引による値動きに比べると、即効性のある大きな変動要因にはなりにくく、長期的・構造的な為替の方向性に、緩やかに影響を与える要因として扱われることが多い。
関連用語
(特になし)


