ブルース・コフナーとは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
タクシー運転手から世界最高峰のマクロトレーダーへ。
ブルース・コフナーの人生は、出発点がどこであろうと関係ないことを証明している。
意味・読み方
読み方:ブルース・コフナー
簡単に言うと:1970年代から活躍したアメリカのマクロヘッジファンドマネージャーで、伝説的なトレーダーのひとり。
もう少し詳しく:ブルース・コフナー(Bruce Kovner、1945年〜)は、世界最大級のグローバルマクロ系ヘッジファンド「カクストン・アソシエイツ(Caxton Associates)」の創設者。
1983年の設立から引退する2011年まで、28年間にわたって年平均21%超のリターンを記録したとされる。
マーケット・ウィザーズ(Market Wizards)にも登場し、そのリスク管理哲学と相場観で語られることが多い。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| Bruce Kovner | 英語表記 |
| カクストンの創設者 | ヘッジファンド名から |
| マクロトレーダーの巨人 | トレーダー界隈での呼ばれ方 |
タクシードライバーから始まった男
コフナーは決して恵まれた出発ではなかった。
ニューヨーク出身。
ハーバード大学の大学院に進むが中退。
その後は政治コンサルタント、ハープシコード奏者、タクシー運転手など様々な仕事を転々とした。
相場の世界に足を踏み入れたのは30代に入ってからだ。
最初の取引は、妻のクレジットカードから借りた3,000ドルで大豆先物を買ったことだったという。
そのポジションは42,000ドルまで膨らんだ後、損切りをためらって22,000ドルまで戻した。
「利益を取らずに待ちすぎた。
そのときリスク管理の重要性を骨身にしみて学んだ」——後の彼はそう語っている。
コフナーの相場哲学
「エントリー前にエグジットを決める」
コフナーが一貫して語ったのはこの原則だ。
「ポジションを持つ前に、どこで損切るかを決めていなければ、トレードではなくギャンブルをしているだけだ」という言葉は、今も多くのトレーダーに引用される。
「ポジションサイズを正確にコントロールする」
コフナーはどんなに確信の高いトレードでも、一度のトレードでポートフォリオの1〜2%以上をリスクにさらすことはなかったとされる。
「大きく賭けた一度の失敗が、積み上げてきたすべてを消しうる」という認識が根底にある。
「マクロの視点でミクロを読む」
金利・インフレ・地政学・各国中央銀行の動向を統合して、通貨や商品の大きな方向性を読む。
個々のテクニカルシグナルだけに頼らず、経済の大きな流れを利用することに長けていた。
マーケット・ウィザーズの中のコフナー
ジャック・シュワッガーのインタビュー本『Market Wizards』(1989年)にはコフナーのインタビューが収録されている。
そこで語られた内容の核心はシンプルだ——「リスクを管理して生き残り続ければ、利益は後からついてくる」。
利益の大きさより、損失を制御することを先に考える。
これがコフナーの28年間の核心だった。
よくある誤解・勘違い
「大きく賭けるから大きく儲けられる」という逆の発想でいた。
コフナーの話を読むまで、「大きく稼いでいるトレーダーは大きく賭けているはずだ」と思っていた。
実際は逆だった。
コフナーほどの成果を出した人間が、一トレードで全体の1〜2%しかリスクを取らない。
「生き残ることが最優先で、利益はその結果」というこの順序が、自分の感覚と正反対だった。
この考え方を知ってから、ロットサイズの決め方が根本から変わった。
関連用語
- マクロトレード(macro-trading)
- リスク管理(risk-management)
- マーケット・ウィザーズ


