全力とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
「今日は全力でユーロドルロングしてる」みたいな発言、聞くとちょっとドキッとする。
気合いの問題じゃなくて、口座のリスクの話だから、聞いた瞬間に心配になる人も多い言葉。
意味・読み方
読み方:ぜんりょく
簡単に言うと:自分の口座にある資金(または使える余力)のほぼ全部を使って、一つの取引に注ぎ込むこと。
もう少し詳しく:「全力」とは、口座資金に対して、リスク管理上の余裕を残さず、ほぼ最大限のロット(取引量)でポジションを取ることを指すスラング。
「全力買い」「全力ロング」のように使われ、ハイリスク・ハイリターンな取引スタイルを表す言葉として、トレーダー同士の会話で使われる。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| フルポジション | より直接的な言い方 |
| 全ベット | ギャンブル由来の表現 |
| 有り金全部 | より口語的な強調表現 |
こんな場面で使う
「全力」が一番使われるのは、相場が大きく動くタイミングで、自分の中で「ここだ」という確信が強いときだ。
「今夜の雇用統計、絶対にドル高になると思うから全力でドル円ロングする」のように、ある種の覚悟を表明する場面で使われる。
仲間内の会話だと、「全力でやってみた結果」を報告する場面でも使われる。
「全力で入ったら、見事に逆方向に行ってヒヤヒヤした」というように、結果がどうだったかをシェアするネタとして登場することが多い。
また、自分の取引について語るときだけでなく、他人の取引スタイルを表現するときにも使われる。
「あの人いつも全力でトレードしてるよね」というのは、その人のリスクの取り方の大きさを評しているニュアンスだ。
ただ、「全力」という言葉のニュアンスには、ある種の自虐や危険性への自覚が含まれていることが多い。
本当にリスク管理が徹底している人は、自分のトレードを「全力」とは呼ばないことが多い気がする。
よくある誤解・勘違い
僕も駆け出しの頃、「ここしかない」という相場を見つけて、文字通り口座資金のほとんどを使って全力でロングしたことがある。
最初は思った方向に動いて気分が良かったのだが、その後ニュースで急に逆方向のニュースが出て、レバレッジの関係で、あっという間に資金の大部分を失ってしまった。
その時に痛感したのは、「全力」という行為自体には、勝率や根拠の確かさとは全く関係なく、一度の負けで再起不能になるリスクが常に存在しているということだった。
どれだけ自信があっても、次の1回で資金の大半を失う可能性がある以上、「全力」という選択は、長くトレードを続けたい人にとっては相性が悪い。
それ以来、僕は「全力」という言葉を聞くと、その人の自信の強さよりも、リスク管理の甘さの方が気になるようになった。
関連用語
- ロット
- ポジション


