一目・三役好転とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
「三役好転が出たら買い」——一目均衡表を使うトレーダーなら一度は聞いたことがある言葉だと思う。
でも3つの条件が何で、なぜそれが揃うと強い買いシグナルなのかを説明できる人は意外と少ない。
意味・読み方
読み方:いちもく・さんやくこうてん
簡単に言うと:一目均衡表で「3つの強気シグナルが同時に揃った状態」で、強い上昇トレンドの確認サインとされる。
もう少し詳しく:①転換線が基準線を上抜け、②ローソク足が雲(先行スパン)を上抜け、③遅行線がローソク足を上抜け——この3条件が同時に成立した状態を「三役好転」と呼ぶ。
一目均衡表の開発者・細田悟一(一目山人)が「最も強い買いシグナル」と定義した。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| 三役好転 | 最も一般的な呼び方 |
| 転換線・基準線・雲突破 | 3条件を並べた説明的表現 |
| 一目好転 | 略した呼び方 |
3つの条件の計算式と意味
| 条件 | 内容 | 計算式 |
|---|---|---|
| ①転換線 > 基準線 | 短期均衡が長期均衡を上抜け | 転換線=(9期間高値+9期間安値)÷2 |
| ②価格 > 雲 | ローソク足が先行スパン1・2の両方を上抜け | 先行スパン1=(転換線+基準線)÷2(26期間先行) |
| ③遅行線 > ローソク足 | 26期間前の価格より現在が高い | 遅行線=現在の終値を26期間遡って表示 |
転換線の9という数字は「約2週間の取引日数」に由来する。
基準線の26は「約1か月」。
一目山人が生きた時代は土曜も市場が開いており、週6日計算で導いた数字だ。
現在の週5日市場にそのまま適用することへの議論はあるが、「この数字で世界中のトレーダーが意識している」という事実が数字の意味を補強している。
先行スパン1が転換線と基準線の中点であることは、「直近の均衡点を未来に投影する」という設計意図だ。
つまり雲は「過去の需給バランスが未来に落とす影」として機能する。
三役好転で雲を上抜けるということは、その影すら突き破ったという意味になる。
遅行線が26期間遡って表示されるのも同じ発想——「現在の価格が1か月前の水準より高いか」を視覚的に確認するためだ。
3つの条件を組み合わせることで、短期・中期・長期それぞれの方向性が一致したことを確認している。
よくある誤解・勘違い
三役好転を見て飛びついたら、そのタイミングがほぼ天井だったことがある。
強いシグナルほど「出たとき」にはすでに織り込まれている。
3条件が揃うには時間がかかるため、揃った時点では「遅いエントリー」になりやすい。
先行きを読んで「あと1本で三役好転になる」というタイミングを狙うほうが現実的なケースも多い。
確認してから入るのか、予測で入るのかは自分のスタイルと相談しながら決める話だ。


