移動平均乖離率とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
「移動平均線から離れすぎてる」という感覚を数値で表したのが乖離率だ。
ボリンジャーバンドが標準偏差で「どれくらい外れているか」を測るのと近い発想で、乖離率は「MAからどれくらいパーセントで離れているか」を示す。
「行き過ぎたら戻る」という相場の習性を、シンプルな数字として捉えるための指標だ。
意味・読み方
読み方:いどうへいきんかいりりつ
簡単に言うと:現在の価格が移動平均線からどれくらい離れているかをパーセントで示した指標のこと。
もう少し詳しく:移動平均乖離率(MA Deviation)は、現在価格が移動平均線(MA)に対してどれだけ乖離しているかを相対的に示す指標だ。
乖離率が大きいほど「価格がMAから遠く離れた状態=行き過ぎ」として、反転・押し目・戻りの判断材料になる。
日本の株式市場で広く使われてきた指標で、「乖離が大きくなったら逆張り」という使い方が古くから行われている。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| MAからの乖離 | 計算の内容をそのまま表した呼び方 |
| 乖離率 | 省略形 |
| MA Deviation | 英語表記 |
計算式
| 要素 | 計算内容 |
|---|---|
| 乖離率(%) | (現在価格 − MA値)÷ MA値 × 100 |
プラスなら価格がMAより上(上方乖離)、マイナスなら下(下方乖離)を意味する。
なぜパーセントで表すのか
絶対値の差だけでは、価格水準が異なる通貨ペア間で「大きい乖離」の基準が変わってしまう。
たとえばドル円155円とユーロドル1.08では、同じ「100pipsの差」でも意味合いが異なる。
MA値で割ることで相対的な乖離度に変換でき、「行き過ぎ度合い」を同じ尺度で比較できる設計だ。
実際のトレードでの使い方
逆張りの根拠として:乖離率が過去の最大値付近まで大きくなったとき、「行き過ぎ=戻る可能性が高まっている」として逆張りの補助シグナルに使う。
押し目・戻りの判断:乖離率がゼロ付近(価格とMAが接近)になったとき、「平均回帰が起きた=押し目買い・戻り売りのエントリーゾーン」として使う。
ボリンジャーバンドとの違い:ボリンジャーバンドは標準偏差で幅が変動するが、乖離率はMAからのパーセント乖離で固定的な閾値を使いやすい。
よくある誤解・勘違い
「乖離率が大きくなったら逆張りで入れば必ず戻る」と思って使ってた。
強いトレンド相場では乖離率が拡大したまま長期間戻らないことがある。
バンドウォーク状態でも乖離率は大きくなり続ける。
「乖離が大きい=必ず戻る」は平均回帰の性質をベースにした発想だが、相場がその前提通りに動かない局面も多い。
乖離率を「過熱感の参考値」として使い、他の根拠(トレンドの方向・ローソク足パターン)と組み合わせてから判断の精度が上がった。
関連用語
- 移動平均線(MA):乖離率の基準となる線
- 乖離:価格と何らかの基準値との差異の概念全般


