デフォルトリスクとは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
国や企業が「借りたお金を返せない」かもしれないリスク。
それが市場全体に波紋を広げる仕組みを理解しておくと、リスクオフの動きが読みやすくなる。
意味・読み方
読み方: デフォルトリスク
簡単に言うと:
国や企業が債務(借金)を返済できなくなる「債務不履行」が起きるかもしれないリスクのこと。
もう少し詳しく:
デフォルトリスク(債務不履行リスク)とは、債権者(お金を貸している側)に対して、債務者(借りている側)が約定通りの返済・利払いができなくなる可能性を指す。
国家レベルでは「ソブリンデフォルト」と呼ばれ、企業レベルでは「コーポレートデフォルト」と呼ばれる。
FX市場では、ある国のデフォルトリスクが高まると、その国の通貨が売られる・国債利回りが急上昇する・リスクオフの動きが波及するという反応が起きやすい。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| 債務不履行リスク | 日本語の正式表現 |
| ソブリンリスク | 国家(ソブリン)の債務不履行リスクを指す |
| クレジットリスク | より広義の信用リスク全般を指す言葉 |
| デフォルト | 実際に不履行が起きた状態。リスクが現実化した場面 |
デフォルトリスクが高まるとき
財政の悪化
歳入に対して歳出・利払いが大幅に超過し、外貨準備が枯渇していくような財政状況。
通貨の急落
外貨建て債務を抱える国では、自国通貨の急落が実質的な債務の膨張を招き、返済能力を損なう。
政治的不安定
政府の統治能力への疑問が高まると、市場の信認が失われる。
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)スプレッドの上昇
CDSはデフォルトに備える保険のような金融商品で、そのスプレッドが急上昇するときはデフォルトリスクが市場で意識されているサインとして参照される。
FXへの影響
デフォルトリスクが高まると以下のような市場反応が連鎖する:
- 該当国の国債利回りが上昇(価格が下落)
- 該当国の通貨が売られる
- リスクオフの流れが広がり、円・ドル・スイスフランなどの安全資産通貨が買われる
- 新興国通貨・資源国通貨への波及
アルゼンチン(複数回)、ギリシャ(2010年代)、ロシア(1998年)などが代表的な事例で、それぞれの局面で為替市場に大きな変動をもたらした。
関連用語
- 国債利回り ― デフォルトリスクと逆相関する債券価格の指標
- リスクオフ ― デフォルトリスク拡大時に起きる資金逃避の動き


