「さっきまで全然抜けられなかった壁が、今度は床になってる」。
そんな現象、見たことありませんか? 上でよく起こるこの不思議な逆転現象が、レジサポ転換です。
意味・読み方
読み方:れじさぽてんかん
簡単に言うと:それまで価格が上に抜けられなかった「壁(レジスタンス)」が、一度抜けたあとは今度は下に落ちにくい「床(サポート)」に変わる、という現象のことです。
逆に「床」が「壁」に変わることもあります。
もう少し詳しく:レジスタンスラインは「価格がそれ以上上がりにくいライン」、サポートラインは「価格がそれ以下に下がりにくいライン」を指します。
レジサポ転換は、価格がレジスタンスラインを上にブレイクしたあと、そのラインが今度はサポートラインとして機能するようになる(あるいはその逆)という考え方です。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| レジスタンスがサポートに | 現象をそのまま説明した言い方 |
| ロールリバーサル | 役割が反転するという意味の表現 |
なぜ役割が入れ替わるのか
レジサポ転換が起こる背景には、トレーダーの「記憶」と「行動」が関係していると言われています。
あるラインで何度も価格が反発していると、多くのトレーダーがそのラインを意識するようになります。
そのラインを価格が一度ブレイクすると、それまで「ここで売ろう」と思っていた人たちの一部は「ブレイクしたなら、ここまで戻ってきたら今度は買おう」という考え方に変わります。
また、ブレイク前にそのラインより上で買っていた人たちは、「価格がそのラインまで戻ってきたら、損を出さずに済む」と考えて、そのライン付近で買い直す動きをすることもあります。
こうした心理的な動きが積み重なることで、もともと「壁」だったラインが「床」として機能するようになるわけです。
実践での使い方
レジサポ転換は、ブレイク後のエントリーポイントを探すときによく使われます。
レジスタンスラインを上にブレイクしたあと、価格がそのラインまで戻ってくる(リテストする)のを待って、そこから反発したところで買いを検討する、といった使い方です。
ただし、すべてのブレイクでレジサポ転換が起きるわけではありません。
ブレイクしたと思ったラインを、そのまま下に突き抜けて「やっぱり壁は壁だった」となるケースもあるため、転換が確認できるまでは過信しないことが大切です。
よくある誤解・勘違い
私は最初、「ブレイクしたらすぐにそのラインまで戻ってくるはず」と思い込んでいて、ブレイク直後に「リテスト待ち」のつもりで早めに注文を入れていたことがあります。
でもそのときの値動きは、ブレイクしたあと一度も戻ってくることなく、そのままどんどん伸びていってしまいました。
私の注文は遠く置き去りにされた状態で、結局そのままエントリーできずに、大きく伸びたトレンドを指をくわえて見ているだけになってしまったんです。
レジサポ転換は「必ず起こるもの」ではなく「起こることもある」というくらいの距離感で見ておかないと、チャンスをただ待ち続けるだけで終わってしまうこともある、と学びました。


