本間宗久とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
今、世界中のトレーダーが毎日使っているローソク足チャート。
そのオリジナルを生み出したのは、江戸時代の日本の米商人だった。
意味・読み方
読み方:ほんまそうきゅう
簡単に言うと:江戸時代の米相場で巨万の富を築き、ローソク足チャートと酒田五法の原型を作り上げた伝説のトレーダー。
もう少し詳しく:本間宗久(1724〜1803年)は、江戸時代中期の出羽国(現在の山形県)酒田の豪商・本間家に生まれた米商人だ。
大坂堂島米会所(当時世界最初の先物市場と言われる)で圧倒的な成果を挙げ、「本間に向かえば家が潰れる」とまで言われた相場の神として恐れられた。
彼が編み出した価格の記録方法と相場観が、今日のローソク足チャートや酒田五法の起源とされている。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| 酒田の本間 | 出身地・活躍地から |
| ローソク足の父 | ローソク足チャートの原型を作ったことから |
| 本間宗久翁 | 尊称を込めた呼び方 |
時代背景と相場環境
本間宗久が活躍した18世紀の大坂堂島米会所は、現物だけでなく先物(帳合米)取引が行われていた。
生産量・天候・輸送状況・藩の財政事情など、多くの情報が複雑に絡み合い、米の価格を決定していた。
情報伝達が今とは比べ物にならないほど遅い時代に、本間は全国の産地から情報収集ネットワークを構築し、誰よりも早く相場の方向性を掴んだとされる。
相場師としての実力
伝承によれば、本間は100戦以上連続で勝ち続けたとされる。
これは誇張を含む可能性があるとしても、当時の相場関係者がそれほど彼の実力を別格と認識していたことを示している。
彼の名は相場師の代名詞として後世に残り、「相場の神様」として語り継がれた。
晩年は将軍家への米の献納などで社会的な貢献も行い、幕府から武士に準じる待遇(苗字帯刀)を許されたとも伝えられている。
ローソク足・酒田五法との関係
本間が価格の動きを記録するために考案したとされるのが、始値・高値・安値・終値を一本の足で表す方式だ。
これが「ローソク足」の起源とされる。
また、相場のパターンを体系化したものが「酒田五法」で、三山・三川・三空・三兵・三法という5つのパターンに整理されている。
現代のテクニカル分析の多くは、このローソク足を基礎としている。
スティーブ・ニソンが1990年代に「Japanese Candlestick Charting Techniques」で世界に紹介したことで、ローソク足は欧米トレーダーにも広く普及した。
現代トレーダーへの影響
本間宗久の遺産は単なる歴史的エピソードにとどまらない。
彼が残した相場哲学——「相場は人の心理が動かす」「需給のバランスが価格を作る」——は、現代のテクニカル分析・行動ファイナンスの基本思想と本質的に一致している。
300年前の米相場師が気づいていたことが、今もトレードの根幹にある。
関連用語
- rosoku:本間が原型を作ったとされるチャート手法
- sakata-goho:本間の相場哲学を体系化したパターン
- candlestick:世界に広まったローソク足の英語名称


