デフォルト設定とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
「なぜ移動平均線は14期間なのか」「なぜRSIは14なのか」——開発者がその数字を選んだ理由を知ると、変えるべきかどうかの判断が変わる。
意味・読み方
読み方: デフォルトせってい
簡単に言うと:
インジケーターやツールを最初に呼び出したときに設定されている、初期値のこと。
もう少し詳しく:
デフォルト設定(初期設定値)とは、チャートツールやインジケーターを追加した際に最初から設定されているパラメーター値のこと。
RSIなら14、移動平均線なら20や200、ボリンジャーバンドなら20期間・2σ——これらが代表的なデフォルト値。
デフォルトはインジケーターの開発者が「最も汎用的に機能する」と考えて設計した値で、それぞれに設計の根拠がある。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| 初期設定値 | 同義 |
| デフォルト値 | やや技術的な言い方 |
| 標準設定 | 業者・ツールによってはこの表現 |
代表的なインジケーターのデフォルト値と設計の意図
| インジケーター | デフォルト値 | 設計の意図 |
|---|---|---|
| RSI | 14期間 | ワイルダーが太陰暦の半周期(約14日)を基準に選択 |
| 移動平均線(短期) | 20期間 | 月間営業日数(約20日)の平均を取る |
| 移動平均線(長期) | 200期間 | 年間営業日数(約200日)のトレンドを見る |
| ボリンジャーバンド | 20期間・2σ | 統計的に約95%の価格がバンド内に収まる設計 |
| MACD | 12・26・9 | 2週間・1ヶ月・シグナルの平滑化をベースに設計 |
| ストキャスティクス | 14・3・3 | RSIと同様に14期間をベースにワイルダーの影響 |
「なぜ14という数字が繰り返されるのか」
14という数字はJ・ウェルズ・ワイルダーの影響が大きい。
彼は1978年の著書『New Concepts in Technical Trading Systems』でRSI・ATR・DMIなど多数の指標を発表し、すべてに14期間を採用した。
「太陰暦の半周期」という根拠を提示したが、実際には「短すぎず長すぎない実用的な感度」として普及した側面が強い。
その後の開発者が「ワイルダーが使ったから」という理由でそのまま採用するケースも多く、14はインジケーターの世界で事実上の標準値になった。
「なぜ200MAが特別に意識されるのか」
200期間移動平均線(200MA)は年間約200営業日という実務的な根拠がある。
機関投資家が「1年の平均コスト」の目安として参照するため、価格が200MAに近づくと大きな注文が入りやすく、サポート・レジスタンスとして機能しやすくなる。
これは自己成就的な側面も持つ。
「多くの参加者が意識するから機能する」という市場心理の結晶がデフォルト値に現れている。
デフォルトを変えるべきか
デフォルトには根拠があり、変えるなら「なぜ変えるか」の根拠も必要になる。
闇雲に最適化する「カーブフィッティング」は過去データへの過剰適合につながる。
ただし、自分のトレードスタイル(時間軸・通貨ペア・取引頻度)に合わせて調整することは合理的。
例えばスキャルピングでは14期間より短い期間の方が反応が早く使いやすい場合がある。
変更する場合は「目的が先、数字が後」の順序で考えること。
よくある誤解・勘違い
「デフォルトは初心者向けで、上級者は変えるべき」
そうではない。
多くのプロトレーダーがデフォルト値のまま使っている。
理由はシンプルで、「市場参加者の大多数が意識している設定」だから機能しやすいという事実がある。
自分もかつてRSIを9期間や21期間にカスタマイズしていた。
確かに反応が変わる。
でもその反応を「見ている参加者が少なくなる」というデメリットがある。
デフォルト値を変えたい衝動は「何か特別なことをしたい」という心理から来ていることが多くて、実際のトレードに変更が必要かどうかは別の話だと気づいてから、ほとんどデフォルトに戻した。
関連用語
- パラメーター ― インジケーターの設定値全般
- 移動平均線 ― デフォルト設定の議論が頻繁に起きるインジケーターの代表


