実質金利とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
意味・読み方
読み方:じっしつきんり
簡単に言うと:名目の金利からインフレ率を引いた「実際の購買力ベースの金利」のこと
もう少し詳しく:実質金利(Real Interest Rate)は、policy-rate(政策金利)などの名目金利からinflation(インフレ率)を差し引いて計算される。
金利が5%でもインフレ率が6%であれば、実質金利はマイナス1%となり、実際には資金の購買力は目減りしていることになる。
通貨の強弱を判断する際、単純な名目金利より実質金利の方が精度の高い比較指標になるとされる。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| Real Interest Rate | 英語での正式表記 |
| 実質レート | 略した呼び方 |
| フィッシャー効果 | 名目金利=実質金利+期待インフレ率という関係式を示す経済理論 |
実質金利の計算式
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 名目金利 | 中央銀行が設定する政策金利・市場の名目利回り |
| インフレ率 | cpi(消費者物価指数)などで計測される物価上昇率 |
| 実質金利(概算) | 名目金利 − インフレ率 |
厳密にはフィッシャー方程式(1 + 実質金利 = (1 + 名目金利) / (1 + インフレ率))で算出するが、実践的には「名目金利 − インフレ率」の概算で十分に使える。
為替への影響メカニズム
実質金利が高い通貨は、資金を預けた際の「実際の利回り」が高いことを意味するため、海外からの資金流入が起きやすく、通貨高につながりやすい。
逆に実質金利が低い(またはマイナスの)通貨は、資金が流出しやすく、通貨安圧力がかかりやすい。
例:インフレが高すぎる場合
仮に名目金利が4%でも、インフレ率が6%なら実質金利は−2%となる。
この状態では金利が高いように見えても、実際には保有コストが大きく、通貨として魅力が薄れる。
2022〜2023年の各国通貨の動きはこの文脈で理解しやすい。
米国債実質利回りとドルの関係
米10年債の実質利回り(TIPS利回り)はドルの強弱を見る際の重要な参考指標として市場で広く使われている。
実質利回りが上昇するとドル高、低下するとドル安になりやすいという相関が確認されることが多い。
インフレ予想が重要な理由
実質金利の計算に使うインフレ率は、過去の実績値よりも「将来の期待インフレ率」が重要な場面が多い。
市場参加者は現在のインフレより、「将来のインフレがどうなるか」という予想を織り込んで動くためだ。
ブレークイーブンインフレ率(BEI:通常の国債利回りとTIPS利回りの差)は市場の期待インフレ率の指標として参照されることがある。
関連用語
- policy-rate(政策金利):実質金利の計算の出発点となる名目金利
- inflation(インフレ率):実質金利を決める重要な変数
- cpi(消費者物価指数):インフレ率の代表的な計測指標。実質金利の推計に使われる


