加重移動平均とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
移動平均線には種類があって、SMA(単純)・EMA(指数)と並んでWMA(加重)がある。
「直近のデータをより重く見たい」という発想はEMAと共通だが、WMAの設計はより直線的で計算式がシンプルだ。
EMAより知名度は低いけど、「重み付けの考え方」をシンプルに理解するのにWMAが一番わかりやすい。
意味・読み方
読み方:かじゅういどうへいきん
簡単に言うと:直近のデータほど大きなウェイト(重み)をかけて計算する移動平均線。
SMAより最新価格の変化に敏感に反応する。
もう少し詳しく:加重移動平均(WMA / Weighted Moving Average)は、N期間の各終値に「直近ほど大きな整数のウェイト」をかけた加重平均として計算される移動平均線だ。
たとえば5期間WMAなら、1番古いデータのウェイトが1、2番目が2、…最新が5という形で、直近のデータが計算に強く影響する。
SMAが全期間を等しく扱うのに対し、WMAは「今の相場により敏感な移動平均」を求める設計だ。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| WMA | Weighted Moving Averageの略称 |
| Weighted MA | 英語表記のバリエーション |
| 線形加重移動平均 | より正確な呼び方。「線形」は整数ウェイトを指す |
計算式
| 要素 | 計算内容 |
|---|---|
| WMA(N期間) | Σ(ウェイト × 終値)÷ Σ(ウェイト) |
| ウェイト | 最古の値から順に1, 2, 3, …, N |
5期間WMAの例:
(1×5日前 + 2×4日前 + 3×3日前 + 4×2日前 + 5×昨日の終値)÷ 15
分母の15は1+2+3+4+5の合計。
なぜ「整数の連番」をウェイトにするのか
最もシンプルに「直近を重視する」を実現するには、「時間的に近いほど大きい整数」を使うのが直感的だ。
N期間WMAで最新データのウェイトはNで、最古のデータのウェイトは1。
EMAが指数関数的に減衰するのに対し、WMAは一定の割合で線形に減衰する。
「どれだけ急いで過去を忘れるか」の速度がEMAとの違いで、WMAの方が整然とした減衰になる。
SMA・EMA・WMAの比較
| 比較項目 | SMA | EMA | WMA |
|---|---|---|---|
| ウェイト | 全期間均等 | 指数的に減衰 | 線形に減衰 |
| 最新価格への感応度 | 低 | 高 | 中〜高 |
| 計算の複雑さ | 簡単 | やや複雑 | 中程度 |
| ダマシ | 少ない | 多い | 中程度 |
| 普及度 | 高い | 高い | やや低い |
よくある誤解・勘違い
「WMAはEMAより優れている」という情報を見て切り替えたことがある。
WMAとEMAはどちらも「直近を重視する」という発想だが、減衰の仕方が違うだけで本質的な優劣はない。
どちらが「合っているか」は相場環境と使い方によって変わる。
「WMAに変えたら勝てる」という発想は、インジへの過信の典型で、どの移動平均を使うかより「どの相場環境で使うか」の判断の方が重要だった。
関連用語
- 移動平均線(MA):SMA・EMA・WMAを含む移動平均の概念全般
- SMA(単純移動平均):全期間均等ウェイトの最もシンプルなMA
- EMA(指数移動平均):指数的に減衰するウェイトを使う移動平均


