単純移動平均とは?意味・読み方を美容師トレーダーが解説【FX用語集】
移動平均線には種類があって、その中で最もシンプルなのがSMA(単純移動平均)だ。
「直近N本の終値の平均」というだけの計算なのに、これだけでトレンドの方向・強さ・サポート・レジスタンスを読める。
派手なインジを並べるより、SMAを一本正しく使う方が机上より現場で機能することがある。
意味・読み方
読み方:たんじゅんいどうへいきん
簡単に言うと:過去N本のローソク足の終値を単純に足して割った平均値を線でつないだインジケーター。
もう少し詳しく:SMA(Simple Moving Average / 単純移動平均)は、指定した期間内の終値の算術平均を計算して、それを時系列でプロットした移動平均線の基本形だ。
すべての期間の終値に等しいウェイトをかけるシンプルな設計のため、計算がわかりやすく、最も広く使われている移動平均の種類だ。
EMA(指数平滑移動平均)やWMA(加重移動平均)と比較されることが多い。
別名・類似語・略称
| 表現 | 補足 |
|---|---|
| SMA | Simple Moving Averageの略称。最も使われる |
| Simple MA | 英語での表現 |
| 単純MA | 省略形 |
| 移動平均線 | SMA・EMA・WMAを含む概念全般。文脈でSMAを指すこともある |
計算式
| 要素 | 計算内容 |
|---|---|
| SMA(N期間) | (過去N本の終値の合計)÷ N |
例:20SMAなら、直近20本の終値を全部足して20で割った数字が現在のSMAの値になる。
なぜ「単純に割る」のか
SMAは全期間の終値に同じウェイトをかける。
「1ヶ月前の動きも今日の動きも等しく重要」という発想だ。
これに対しEMAは直近を重視する設計で、「最新の価格変動をより強く反映させたい」というアプローチになる。
どちらが正しいかではなく、「過去をどれだけ重視するか」という哲学の違いで、SMAの「公平な平均」には普遍性がある。
機関投資家の多くが200SMAを意識するのも、この「シンプルで多くが参照しやすい」という特性からだと思う。
よく使われる期間の意味
| 期間 | 一般的な解釈 |
|---|---|
| 20SMA | 約1ヶ月の平均。ボリンジャーバンドの中央線と同じ |
| 50SMA | 中期トレンドの目安 |
| 100SMA | やや長期の傾向 |
| 200SMA | 長期トレンドの軸。機関投資家が最も意識する水準 |
実際の使い方
トレンド方向の確認:SMAが右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンド。
価格がSMAの上にあるか下にあるかも方向性の参考になる。
サポート・レジスタンスとして:200SMA付近で価格が反発することが多い。
特に日足・週足の200SMAは多くの参加者が意識するため、実際に効きやすい。
ゴールデンクロス・デッドクロス:短期SMAが長期SMAを上抜ける(ゴールデンクロス)か下抜ける(デッドクロス)かでトレンド転換を判断する。
よくある誤解・勘違い
「SMAはEMAより古くて精度が低い」と思っていた時期がある。
EMAの方が最新の価格変動に敏感なので「優れている」という考え方をしてたけど、それは使う目的による。
スキャルピングのような短期では敏感なEMAが有利なことも多いが、サポート・レジスタンスとして多くのトレーダーが意識する水準は200SMA(単純移動平均)の方が参照されていることが多い。
「どちらが優れているか」ではなく「何に使うか」で選ぶべきだった。
関連用語
- 移動平均線(MA):SMA・EMA・WMAを含む移動平均の概念全般
- EMA(指数移動平均):直近を重視する移動平均。SMAより敏感
- WMA(加重移動平均):期間内の近い値に大きなウェイトをかける移動平均


